深夜飛行

「自ら理想を汚してねぇか?」

高架台の下で背中を丸めた男が呟く

「オマエはバカだ
飛び方を知っているくせに
飛ぼうとも思わない
それどころか
『飛ぶって何だ?』とほざきやがる」

そう云った彼の丸い背は奇妙に隆起していた